令和2年12月、今回は(自己採点をして大丈夫と思った通り)合格通知が届きました。「今回は」と書いていることからも、私はお恥ずかしながら通算4回受験をしての合格です。1,2回目はもう10年以上も前のこと、「マークシート方式だし、過去問やっていればなんとかなるかも・・・」と安易に考えて受けて見れば2年連続の不合格。そこで一旦勉強を止めてしまいました。
だいぶ時間が経ってから通算3回目の再挑戦をなぜか令和元年にふと思い立ち、過去の失敗から「早めに」そして「効率的に」と自分の好きな時間に勉強できる通信教育(フォーサイト)を選びました。申し込みをしてから数日で教材とCDが届きました。カラーページで絵や図が多くとても見やすいテキストで、そのテキストと過去問を中心に勉強をしました。
ところがです。「今回は過去問もテキストも繰り返し繰り返し勉強したから大丈夫だろう」と意気込んで受験しましたが、帰宅後ネットで解答速報を検索して自己採点をすると「エッ!?31、2点くらいしか取れてない・・・」。案の定不合格でした。どうしてだろう・・・と振り返ると1、2回目のときと同じ冊子のテキストと過去問を中心に時間の取れる休みの日に集中してやっていたからでした。確かに以前よりは勉強量としては上がっていましたが、勉強と勉強との間に時間が空きすぎてところどころが抜けていたのだと思います。
3回目の不合格後かなり落胆しましたが、ここまで勉強してきてモッタイナイと奮起して再受講をしました。勉強と勉強との間が空いてしまっているのが原因とみた私は、使っていなかったフォーサイトの「道場破り」というインターネットを介して勉強するスタイルを中心に修正して勉強しました。やってみると前日の勉強量によって段位(最高位10段〜初段、1級〜段位分を差引いた受講生総人数の級)が掲示されます。それが段々と勉強するに従って上がっていくと嬉しくなり、ゲーム感覚で「今日の順位はどのくらいだろう」と気になってサイトへログイン。一喜一憂しながらレベルアップしたくて毎日勉強するようになったのです。さらに、そのサイトにはあるゲーム形式の総合問題があり、他の受講生がハンドルネームでまた別の順位が掲載されます。それもさらなる勉強のモチベーションアップに繋がりました。
つまり、勉強でもスポーツでも毎日やることが大事。それはコツコツと地味で習慣化するまでが大変ですが、一番の上達の近道であると思いました。勉強法は人それぞれです。「この勉強法が一番です」とまでは言えませんが、毎日毎日少しでもやろうとする習慣化アイテムとしてはとってもおすすめな教材です。どのように勉強したらよいか悩んでいる方はフォーサイトの「道場破り」を中心に繰り返し毎日勉強をしてみてください。そして「宅地建物取引士」という国家資格を是非勝ち取ってください。
※繰り返しの回数は、
・宅建業法、法令上の制限、その他の法令
⇒過去問&テキストを3〜4回転
・権利関係⇒過去問&テキスト5回転
1月から始めても「4回転、5回転繰り返して過去問&テキストを行う」ことを逆算してみると、意外と時間がありません。また、冊子のみで勉強していたらさほど思うように続きません。やはり「毎日毎日少しづつでも勉強する!」ことが期待できる、
というゲーム感覚勉強法が、飽きずに繰り返し勉強できるのでとてもオススメです。
一番資格を活かせる方法ですね。試験内容にも出てくる通り、不動産業を営む場合「各事務所ごとに5人に1人以上の割合で宅地建物取引士を置くこと」と義務付けられています。たとえば、事務所内に6人いる場合には、2人以上の宅地建物取引士を置かなければなりません。つまり、不動産業界ではなくてはならない資格のため需要があり、持っていることで手当が付く不動産会社が多いです。
実情から言うと、不動産業界においては「持っていて当たり前、逆に持っていないと恥ずかしい」くらいなので就職を希望するのなら、ぜひ取得しておきましょう。
また行動力のある方は逆の考え方をしてみましょう。
(A)宅建士資格を取ってから⇒不動産会社に就職する のではなく、
(B)不動産会社に就職してから⇒宅建士資格を取る
ことも良いかもしれません。
そのメリットとしては、
ことです。なお、2については実務経験無しでも受講費用を支払って「登録実務講習」を受ければ登録することは可能です。ただし、それのみで本当の実務が積めるわけではありません。ゆえに経験を積むことが早ければ早いほど良いので、(B)不動産会社に就職してから⇒宅建士資格を取るの順序は(試験が通常年1回のみであることも考慮して)効率的と言えるでしょう。
建物を建てる場合おいて、建築基準法を始めとする「建築に関する法律」だけを遵守していればOKというわけではありません。建築以外の法律、法令、税金、権利関係なども必要となってきます。たとえば宅建士試験の範囲には、
などがあります。上記のことからも「建物(家)」はさまざまな知識が必要であることが分かりますね。
建築業界は分業制です。1軒の建物(家)を建てるために自社の者だけではなく、お客様や協力会社(職人さんや資材メーカー&商社)など多くの人との関わりが出てきます。その時折において自身の名刺をお渡しする際、「宅地建物取引士」と肩書にある名刺は信用度のアップに繋がります。
「重要事項の説明及び署名」という資格固有の場面は少ないですが、ぜひ「肩書」が目立つ名刺を持てるようにしましょう。
不動産(土地・建物)は現金・預金・株券・債権のような金融資産ではないものの、金融機関から評価される実物資産です。それゆえ金融機関は、融資において不動産を担保にする場合が数多くあります。
その場合に不動産についての知識が必要となるため、「宅地建物取引士」の勉強や資格が役立ちます。また資格保持者は、社内において人事評価のアップに繋がります。
こちらの業務においてさらに役立つ&評価アップに繋がる資格として、FP2級や簿記2級も(宅建士試験の勉強が進んでいる方は今年中にこちらも一緒に)取得すると良いでしょう。
一般企業の総務課や財務課に関係する部署に配属された場合、自社の不動産管理や資産運用を行うために「宅地建物取引士」の知識は役立ちます。こちらも資格保持者は、社内において人事評価のアップに繋がります。
こちらの業務においてさらに役立つ&評価アップに繋がる資格として、FP2級や簿記2級も宅建士試験の勉強が進んでいる方は今年中にこちらも一緒に)取得すると良いでしょう。
私自身が現在不動産賃貸業を営んでいるため、「宅地建物取引士」試験で勉強した知識はとても役立っていると実感しています。
たとえば、最初に収益物件を探すときに物件概要の一つ一つの意味やどの部分を注意して見ないといけないかなどに役立ちます。なにしろ不動産は高額なのでしっかりと確認しなければなりません。
また、実際に不動産屋さんと会話において専門用語が出てくるので、相手もいちいち基礎から説明することが省略できるとあってスムーズに事が進みやすいです。
宅建士試験の他に、不動産賃貸業について勉強したい方は私もお世話になったこちら↓のスクールもおすすめです。
大多数の方はホームレスで無い限り、持ち家もしくは賃貸であっても「自宅(家)」に住んでいます。つまりは不動産に関わっていることとなります。
おそらく普段の生活においては(不動産に関する仕事に携わっていない限り)意識することは少ないでしょう。しかし、以下のような場面がいつか訪れるでしょう。
などです。不動産の売買・賃貸・融資・媒介のいづれも契約書を交わすこととなります。そして「この契約書に同意する」という自分の署名(サイン)をすることとなります。
不動産取引は高額ですので、少しでも自身の契約書内容の理解不足やトラブルを事前に防げるよう「宅地建物取引士」試験の勉強をしてみましょう。
以上@〜Eが資格を活かせる全てではありませんが、「宅地建物取引士」試験の勉強は日本国内に居住するほぼ万人にとって、取得して損はしない生涯役立つ資格であると思います。